微熱
ひめと

ピアスを空けた彼の耳に見惚れていた

薄く桃色になってる耳朶
床に転がったピアッサー

都会を歩けばすぐ見かけるでしょう
どこにでもいそうなパンク少年

みずいろ絵の具をぶちまけたような
青いそらの色のシャツが
ひどくお気に入りみたいです

さくらの下でとても映えるね

自転車をこいでください
あの場所まで3分間
子供体温なあなたの背中に
寄りかかるしあわせをください

ここはさむいから
あなたの体温をください

わたしとおんなじな
子供体温


自由詩 微熱 Copyright ひめと 2007-04-07 22:07:02
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