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山中 烏流

無機質な
声が告げる
 
今日という
一つの時間の死を
抱き締める
 
 
さようならを
伝える 前に
過ぎ去って行く
 
一つの小さな
小さな 死を
抱き締める
 
 
私は
 
何を 伝えれば
良いのだろう
 
わからないまま
 
だけれど
 
 
ただ ただ
一定のリズムで
鳴り続ける
 
終わりへの階段を
踏み締めながら
 
 
抱く
抱いている
 
私は
それを
 
 
そしてまた
無機質な声が
 
一つの小さな
小さな 死を
 
何のためらいも無く
私に
告げた。


自由詩 1 1 7 Copyright 山中 烏流 2007-04-07 00:13:25
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