DIVE
とうどうせいら

たくさんのさよならを
散り敷いた桜の花びらのように踏みしめて
僕は行く
何に呼ばれて
僕は行くのか

からっぽになった
僕のからだは
何色の絵の具を
入れたらいいのかな

もしこれからもずっと
透明なままだったら
この先も
他の人みたいに
生きてていいのかな

海の向こう
立ち昇るのは
甘やかに香る
桃色の煙

僕は
軽いから
沈みはしない
あの煙のところまで
行ってみる




自由詩 DIVE Copyright とうどうせいら 2007-04-05 19:58:02
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