宇宙の塵の数ほどの想いあなたに馳せし夜
アマル・シャタカ
あなたへの想いを響く音にして
閉じ込めた心の猫目石
口付けて震わす閃光の弦
石に刻みつけたのは
ガンジス川の砂の数
それほど遠い過去世のこと
二人の日々
誓いの言葉
清音に震わす心それはまた
不快な音色に戸惑い迷う
今の世に会えぬあなたの不思議さは
私の弦を優しく弾いて
雨が伝えるあなたの音色を
雷が届けるあなたの音色を
そして
あなたの弦に絡め取られた猫目石は
孤独の闇夜に輝く月色
互いの体液が共有する記憶
乳白色に夜は濡れて
自由詩
宇宙の塵の数ほどの想いあなたに馳せし夜
Copyright
アマル・シャタカ
2007-04-05 00:15:16
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