冬から春へ 〜歌え、歓喜の歌〜
結華

死を意味する季節


しんしんと
音も無く
積もる雪

大地や植物たちは
雪に閉ざされ

太陽をみることさえ
叶わない

木々たちは
雪の上に
蒼い陰をおとし
寒さに耐える

動物たちは
寒さをしのぐため
穴に入り
小さく丸まって
春が来るのを待ち続ける

やがて時が過ぎ
春の息吹が感じられると

雪の下で
ずっと耐えていた植物たちが
ひょっこり顔を出し

川には
雪解け水が流れ
キラキラと輝き始める

動物たちは
春の恩恵を受け
育ち

木々は
新芽を出し
緑をつくりだす

命が生まれる季節まで
冬を耐えた

耐え続けた大地よ
植物よ
木々たち
動物たちよ

さぁ歌おう
春になった喜びを

歓喜の歌を


自由詩 冬から春へ 〜歌え、歓喜の歌〜 Copyright 結華 2007-04-04 23:25:54
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