恋来い
つぐこ

 こんなに心が泣いたのは久しぶりだと、ジブリを見た。
恋はこいと読むが、
来いも恋と読む、言葉の迷宮に入って、
恋来いと言って、子宮で晩御飯を考える。

今日のおかずを並べて、
腹を満たす。
今日の晩御飯は、
みそ汁と、ハンバーグとご飯。
子宮で夜は考えない、右脳で明日を妄想する。

マゾヒズムな妄想に駆られて、
得のない買い物をしてしまったと家計簿に付け、
恋が来ていない自分は、やはり、
恋する乙女なんだと自覚する11:18に、
安っぽいテレビ番組を見て、贅沢に笑う。
最高級じゃなくて、高級でいい、
大トロより、中トロでお願い。
日本酒を飲んで、
今日を満たす。
酒は喉で飲む。



自由詩  恋来い Copyright つぐこ 2007-04-04 00:57:09
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