センヤイチヤ的
はらだまさる
うさぎの
みみが
ぐんぐんのびて
ふしぎになるのを
だまってみてた
ぼくは、
そんなに
できたオトコ
じゃない
しっと
に
むねやけして
かおの穴から
たくさん
こぼれる
ちいさなうみを
いも焼酎で
ごまかしてる
ポッケに
いれておいた
ヒマラヤの恵みを
すこしかじったよ
やっぱ
すっぱ
かった
ねぇ、
おとうさんは
おうさまじゃないよ
おかあさん、
どこにいったの?
るうるう、
かぜがないてる
ざあざあ、
あめがないてる
子猫の
ねごと
も
アリババ
、の
お話も
大きらい
おいしい
たけのこごはんも
きみのつくった
豆乳の
チーズケーキも
たべたよ
やさしい
オンナとも
たくさん
キスをして
たくさん
あせをかいて
ねたよ
へへ、
そして、
たくさん
ころしたよ
へへへ、
どうしようも
ないんだ
うさぎが
ひかるんだ
りかい
できない
ん
だ
よ
ぼくは、
そんなに
できたオトコ
じゃない
たりないんだ、
これだけじゃ
お酒を
のんでも
どんなに
のんでも
ぼくには
いつもたりない
もっと
もっと
もっと
おくれよ
しぇへらざーど、
あたらしい
お話を
ぼくを
ひとりに
しないで
おくれ
ぼくが
やさしいきもちで
ぐっすりと
ねむれるように
あたえて
おくれ
千の夜と
この
夜に
あたたかで
やさしい
ちいさな
ちいさな
お話を
※千夜一夜物語――アラビアン・ナイトより。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E4%B8%80%E5%A4%9C%E7%89%A9%E8%AA%9E
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