アンダルシア
山中 烏流

いつか前
君が散りばめた星々は
母を探して
まずは
アンドロメダ星雲
 
旅立っていった
らしい
 
***
 
アンダルシアが言った
さようならの意味は
まだ、解せない
 
多分これからも
理解は出来ないだろう
 
多分
 
**
 
外国語の羅列に
一文字をプラスする
 
行き過ぎたものは
 
全て
愛に変わる
 
***
 
三年後が
見てみたいと言った
その隣で
 
僕は
アンダルシア
夢見ている
 
*
 
生き急いだ
 
目の前で
 
彼らはそっと
 
逝き急ぐ、
 
***
 
過去に
逆上りたいと
誰かが呟いた
 
後ろで
 
僕は過去を
吐き棄てている
 
**
 
愛も
何かが欠けると
 
ただの
 
行き過ぎた感情にしか
ならないの
 
ならない、けれど
 
****
 
母は君だと
 
まだ、気付かない
 
*
 
逝き急ぐ
 
彼らはきっと
 
生き急ぐことも
 
知っていた
 

 
***
 
流行りの廃れた
取り残されたものたちが
申し訳程度に
鼻歌を
口ずさんでいる
 
それを認識しながらも
僕は、
 
****
 
まだ、誰も


自由詩 アンダルシア Copyright 山中 烏流 2007-04-03 18:41:08
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