アンダルシア
山中 烏流
いつか前
君が散りばめた星々は
母を探して
まずは
アンドロメダ星雲
旅立っていった
らしい
***
アンダルシアが言った
さようならの意味は
まだ、解せない
多分これからも
理解は出来ないだろう
多分
**
外国語の羅列に
一文字をプラスする
行き過ぎたものは
全て
愛に変わる
***
三年後が
見てみたいと言った
その隣で
僕は
アンダルシア
夢見ている
*
生き急いだ
目の前で
彼らはそっと
逝き急ぐ、
***
過去に
逆上りたいと
誰かが呟いた
後ろで
僕は過去を
吐き棄てている
**
愛も
何かが欠けると
ただの
行き過ぎた感情にしか
ならないの
ならない、けれど
****
母は君だと
まだ、気付かない
*
逝き急ぐ
彼らはきっと
生き急ぐことも
知っていた
筈
***
流行りの廃れた
取り残されたものたちが
申し訳程度に
鼻歌を
口ずさんでいる
それを認識しながらも
僕は、
****
まだ、誰も