傲岸
チグトセ

僕は怪物なので
あなたを犯してしまってもいいと思った。

有毒な手であなたの体を触る
汚染襞で同じばしょを何度もほふる

結局僕は
あなたが嫌がらないのが嫌になって
愛撫をやめた

そういうことなんだと思う

腹の立つことをすべて
美しいものに変換して伝えたら
あなたは嬉しそうな顔をするので
結局僕はつまらなくなった




自由詩 傲岸 Copyright チグトセ 2007-04-03 11:34:03
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