蓮華
はらだまさる









明星が
響いて
眉間から
無邪気さだけが
踊りだす


畦道から
蓮華の色彩だけを
怯えながら
手折るように
ことばを
間引くと
やっと


やっと
眠ることが
許される


はたらく、
傍、
楽んだ


大地いっぱい
春のひかり
掴もうと
必死に伸びた
ちいさな
手を


人々は
摘み取り
泣きながら
土下座する
















自由詩 蓮華 Copyright はらだまさる 2007-04-02 20:32:02
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