どこまで
水町綜助

なげつけて
ながして
つぶやいて
つたえて
ささやいて
はきすてて
ないて
どなって
たたきつけて
ないて
つたわらない


こみあげて
かざして
みせて
どれだけを
はなして
きかせて
いろんなことが
あった
わかるだろ
おもいだして
おもいだした
でも
わからない


すりつぶれてる
そこが
そして
みずが
でてる
あつい
いろの
すくって
みせて
ほら
ざらざらしてる
のめるよ
だれだって
おれも
きみは
のめない


きみの
ことは
しらない
きみも
しらない


あさと
ひると
よるで
できてる
まいにち
なんども
まわる
うかんでる
点・
ひふを
もつ
点・
しきられた
たくさんの
点・
こどもの
あそび
つづく
なげられた
いくつも
かべに
つぶれて
こびりつく
だれだって
どこまでも
なげつけて
ながして
つぶやいて
つたえて
ささやいて
はきすてて
ないて
どなって
たたきつけて
ないても
ぜんぶ
つたわらない
きっと
だから
こわいよ
だまるか


はやく
こわして
はやく
たたきつけるか
さして
きって
ひらけ
そして
いれろ
いれる
とかして
どこまでか
しらないが
どこでもいい
どこまでも
とけろ






















自由詩 どこまで Copyright 水町綜助 2007-04-02 11:35:32
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