蛍石
ダーザイン
ああ今日も夜がふけていくよ
風がびょうびょう吹いて
トタン屋根に映る雲がごうごう流れて
乗りそこなった月の船は地平線の向こうです
星のない空は
なんだかとっても寂しくって
電信柱を伝わって
風に吹かれてふうらふうら
街外れの麦畑まで歩いたら
も少し歩いたら
あなたに会えるような気がしたのです
ぶつぶつ呟く街灯の下で
光る石を拾った晩のお話です
自由詩
蛍石
Copyright
ダーザイン
2004-04-26 19:37:43
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