小説・疑惑のぽえむ君 (女性説)
ぽえむ君

「あのさぁ、ぽえむ君って、本当は女性なんじゃない?」
「おいおい、いきなりなんなんだよ。」
「だってね、ぽえむ君を実際に見た人っていないんでしょ。」
「そうだねぇ。でも、だからといって女性か?何か根拠でも?」
「う〜ん、根拠というところまではないけど…。」
「何か思うところでも?」
「うん。というのはね、ぽえむ君はみんなのことをやたらと
知っているんだよね。」
「そうみたいだね。」
「不思議と思うのが、ポエケットの話題さ。」
「ポエケットが何か関係しているのかい?」
「ぽえむ君の言葉をそのまま信用すれば、初めてイベントに
行ったらしいじゃん。」
「うんうん。」
「なのにだよ、ぽえむ君は既にみんなの顔と名前が一致しているんだよ。」
「う〜ん、そりゃ、確かに変だ…。」
「他にも誰が朗読会で何をしているとか、いろいろと知っているでしょ。」
「だねぇ。」
「それだけの多くの情報を知るには、かなりの活動をしないと
できないじゃん。ネットの検索にも限界があるし…。」
「まあねぇ…。」
「で、もし男性だったら、そういう動きの中で誰ってわかるでしょ。」
「あ〜、そうかもねぇ。」
「ところがそれがわからない。」
「別ネームということも考えられるでしょ。」
「もちろんそれも考えたさ。でも男性ならわかってくるはずなんじゃないの?」
「ほぅ。」
「会話しなきゃわからない情報も中にはあるみたいだし。
堂々と情報を仕入れることができるとすれば、女性だからなんじゃないの?」
「あ〜、なるほどねぇ。」
「特に朗読会のベンズ・カフェのことをよく知っている。あそこはそんなに
広い場所じゃぁない。何度か行ったこともありそうだよ。もし男性でいたら
わかるでしょ。女性ならわからないし、情報は仕入れられる。」
「う〜ん、真に受けていいのやら…。」
「ただ、やはり、作品を読む限り、どうしても男性かなぁ…。」
「ということは何か?今度は複数人説でも?」
「そうかもしれない!」
「よしっ、真相究明だ。頼むぞ、ぽえむ刑事!」
「えっ!何その名前?」
「まぁ、勢いということで…。次の展開に期待だ。」
「いや…、この展開自体を解決してないですけど…。」

小説・疑惑のぽえむ君 (複数人説)につづく…


散文(批評随筆小説等) 小説・疑惑のぽえむ君 (女性説) Copyright ぽえむ君 2007-03-31 02:21:05
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