雨の夜に
はるこ


不思議だね 断られたはずなのに
今こうしてふたり 笑いながら歩いてる
擦れ違うひとはどう思うのだろう  君は気にならないのかな

気持ちを言った後からとても親しくなって
付き合うわけでもないのにちょっと変わった関係だね
君の一言一言に甘い雰囲気はさらさらなくて
でももう落ち込みはしない  新しい関係が嬉しいから

時間が空いたからって傘差して
水溜まりよけながら歩いてる
雨の日は街もとても静かだね
僕たちの笑い声だけが反射している

彼氏とか彼女とかそんなものになれなくていい
またこうして逢えるなら
ずっと話してみたかったから 振り返って泣いたりはしない



不思議だね 断られたはずなのに
お互い笑顔で手なんか振ってる
とてもあったかい気持ちでいられるのは
今晩君と逢えたから

きちんと断ってくれたから 変な期待は抱いていないよ
友達とは違うかも知れないけれど
恋とは違う感情で いつも君を思ってる
君が幸せになれるよう いつでも思ってる

メールが来るたびに口元が緩む 何度も何度も読み返す
一緒にいられると嬉しくなる 思い出しては笑ってしまう
「恋人でもできたの」なんて聞かれて
否定するけど でもそれより大切で
でも恋じゃない ときめきもしない

恋愛とかじゃなくて 友達でもなくて
でもね 君がすきだよ

今日は少し遠出して疲れただろう
だからゆっくりおやすみ
そろそろ僕も寝ることにしよう
今夜はよく眠れそうだよ


自由詩 雨の夜に Copyright はるこ 2007-03-30 23:39:41
notebook Home