緑色の孤独
七味とうがらし

さっきから
緑色の孤独の箱で一人
いや
僕の左耳はさっきから君とつながってるし
ここだけは明るいし
透けてるし
さっきからぴーぴー言ってるし
そんなにテレカが欲しいのか

さっきから
僕たちは無口で
つながってればそれで
二人で花見してるみたいで
でも君のいる場所はまだ寒くて
まだ君もつぼみで
潰されそうで
いますぐそこに
いけないから
いけないから
またテレカあげます


今日、携帯忘れて、
そんな遠い思い出を
満開の桜が
思い出させるので
さっきから
孤独です
って
あの箱もおっしゃってました
ぼおっと対角線の方に視線を落として



自由詩 緑色の孤独 Copyright 七味とうがらし 2007-03-30 14:53:46
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