*ウ”ァンパイアでポゥ*
かおる
春になっても苺を摘みには行かない
それでも時々
その世界観に浸りたくなる場所
花男のF4よりもメジャー(ではないだろうけど)
エドガーメアリーアランの三人組
硬質の黒い線で描かれているのに
沈丁花に絡まるふわふわの巻き毛と衣擦れの音
まっかな唇、青く吸い込まれそうな瞳
年輪を重ねても月日だけが零れ落ち永遠に変わらない彼ら
トランシルバニア、吸血鬼、ドラキャラにも興味は無いのかも、でも
ヴァンパイアと言う言葉には触手がざわざわと蠢いてしまう
引っ掻き傷のような下弦の月と星が瞬いて
恋に恋していたあの頃の気分に涙が出ちゃう
だって、女の子なんだもん
あれから幾度もさくらが咲いては散っても
捨てきれなかった想いが変色した紙と供に蘇ってくる