神様が舞い降りた夜
はじめ

 こんな夜に君は何を想う
 僕は君に会う度に好きになっていく
 外が死ぬ程しんとしていて
 鼻が凍る程冷え込んでいる
 その中で星は眩しい程に輝き
 数多のドラゴン達や冬の妖精達や様々な種類の精霊達が空へ昇って舞っている
 幻想的な夜だ
 今日は特別な日なんだ
 ピンク色の雲霞が空に立ち込めてきて
 ドラゴンや冬の妖精や精霊達が神様の降臨を首を長くしてお待ちなのだ
 僕は降臨の催し用に降っている大量の流れ星を見ながら君の家へとやって来る
 君も空を見ていて僕を待っていたようだ
 僕は君に会うのは3回目だ
 僕達は手を繋いで真っ白な息を吐きながら広場まで駈けていって 神様の降臨を今か今かと待ち侘びていた
 すると雲霞が中心から分かれていって 全ての星が眩しく輝いて目を開けると そこには一人一人によって姿を変える神様がいらっしゃった
 神様の姿が同じように見える者は結ばれる運命なのだと本で読んだ
 僕と君は同じ姿の神様を見ていた
 僕と君は笑顔になって手を固く握り締めた
 対になったドラゴン達が絡まって炎を吐き 冬の妖精や様々な精霊達がきらきらと輝く星屑を振りまいて人々を喜ばせた
 僕達は神様にお辞儀をした そして夜のカーニバルを飽きることなくいつまでも眺めていた
 僕は次君に会う時は必ずこの想いを伝えようと思った
 そしていつまでも君と幸せになって暮らしていきたいと思った


自由詩 神様が舞い降りた夜 Copyright はじめ 2007-03-29 05:52:19
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