開闢2
葉leaf



親しい輪というものに対する
石ころを眺めるように眺めていた
たまには色を塗ってみたり
だが僕はバイトをやめようとしていた

バイトは心地よい坂のようなもので
そしてその旨を塾長に伝えた
塾長はあの手この手で僕を引きとめようとした
しわくちゃになった六角形や双曲線を
僕はそこを登ったり降りたり
復讐の喜びだった

そのとき僕は喜びを感じた
ついに塾長は僕がやめるのを承諾した
塾長とも同僚とも仲良くやっていた
僕はただそれらをしわくちゃにするだけでよかった

塾講師のバイトをしていた
それらの言葉はいろんな平面図形のように思えた



塾講師のバイトをしていた
塾長とも同僚とも仲良くやっていた
バイトは心地よい坂のようなもので
僕はそこを登ったり降りたり
たまには色を塗ってみたり

だが僕はバイトをやめようとしていた
そしてその旨を塾長に伝えた
塾長はあの手この手で僕を引きとめようとした
それらの言葉はいろんな平面図形のように思えた
僕はただそれらをしわくちゃにするだけでよかった
しわくちゃになった六角形や双曲線を
石ころを眺めるように眺めていた

ついに塾長は僕がやめるのを承諾した
そのとき僕は喜びを感じた
親しい輪というものに対する
復讐の喜びだった


自由詩 開闢2 Copyright 葉leaf 2007-03-28 10:59:58
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