亡者の夢(一枚のシュールな絵から)
渡 ひろこ
極彩色の数珠の
許
(
もと
)
魍魎たちは
虚無に
抱
(
いだ
)
かれ静かにねむる
混濁した闇のカオスは
連なる数珠の結界を
破ることなくおし黙る
救われたくは
彼らが
(我らが)
魂よ
遠いガムランの響きの中
ひとすじの祈りの念が
輪廻する
天界に昇りゆくは
誰
(
た
)
が魂か
煩悩に汚れし魂は
囁きながら
青い炎に燃やされて
ゆっくり
ゆっくり
浄化する
自由詩
亡者の夢(一枚のシュールな絵から)
Copyright
渡 ひろこ
2007-03-27 23:59:01
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