生まれ出る感情は
ぽえむ君

生まれ出る感情は
どこから湧いてくるのか
わからないけれど
森の中の泉のように
こんこんと
形を留まらせずに湧き出して
全身に流れてゆく
ある流れは海のような夢へと
広がってゆく
ある流れは空のような希望へと
駆けてく
生まれて間もないその感情は
まだ言葉という形になる前の
認識や理解には至らない
そこにあるものは言葉でもなく
音でもなく色でもない
心の核なのかもしれない

生まれ出る感情は
あるときは言葉で
音で色で描き出されようとするが
絶えず変化するその形の
その全てを正確に止めては
表すことはできない
言葉と言葉の間に
音と音の間に
色と色との間に
無の中に有を込めて
湧き出でるその姿が
仄かに浮かび上がる


自由詩 生まれ出る感情は Copyright ぽえむ君 2007-03-27 22:20:52
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