夜が落ちてくる
猫のひたい撫でるたま子
行ったり戻ったりしながら、雲のような感覚に耳を貸す
触ろうとしてもさわれない
いま自分が人間であるなら見つめることしか出来ない雲
雲はふわふわと空に浮かび、なんでもない人たちが見つめる先にあるもの
探しても、また目を瞑ってしまっても必ずあるもの
留まっていてはいけないと教えてくれる
雲は空に浮かんでは、飽きたらずまた形を変えてゆく
安心をしてはいけない
眠ってもいけない
人は常に去ってゆき、言葉はただやってくる
自由詩
夜が落ちてくる
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猫のひたい撫でるたま子
2007-03-27 10:37:24
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