交差点
信天翁

花はピンクに咲いている
木々はプリズムに映えている
だがゆめはいつしかおらと浮気する

木漏れ日がまぶしい
空の変身がうらやましい
だがゆめはいつしかおらと離婚する

街の四つ角で信号機が点滅している
路の行き当りで風がつむじをまげている
だがゆめはいつしかおらと再会するだろう

あゝ この齢になって
なにも急いで交差点を渡る必要はない
ゆめなんて「老い」のシルエットなのだから


自由詩 交差点 Copyright 信天翁 2007-03-26 20:34:10
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