「予言詩」という詩
ゼロスケ

神様が絶望した昨日
全てのものが無価値になる
誰かさんたちは
ひとつひとつ拾い集め
パズルを組み上げようとする


アリンコたちが暗い穴から這い出るとき
僕たちは地獄とも天国ともつかないところで
激しく喉を震わせながら
病を癒そうと努力する
今までに出会った人たちを殺す


栗色の談話室で
鴉と鶯が等しくかたりあう
鴉は激昂して鶯を殺めるが
鶯もまた鴉の食事に毒を入れていた
それからというもの犬は道に迷うようになる


真っ赤に笑う月が
自分よりも大きく笑うものに対して
力を振るい始める
青い大きな月光は
大工の性格をも脅かし始める


未詩・独白 「予言詩」という詩 Copyright ゼロスケ 2007-03-26 13:58:30
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