なあ、おい!
猫八百

かつてここには。
かわなめしがすんでいたという。
やぼようのときだけあしばやに。
よそものたちがとおりすがり。

うすぎたないしゅうきょうとほこりにまみれたまち。
ごうごうとうなりをたて。
おそくなってもけいこうとうとけはいのする。

きのとおくなるたそがれ。

ふと。
むこうからこども。
なんだいめかのおふるをきて。

みてごらんよ。
なみだをうかべてあるく。
しゃくりあげたいのをぐっとこらえつつ。

なみだかあるなら。
ひかりもあろう。
いきているいきているいきているじゃないか。

なあ、おい!










自由詩 なあ、おい! Copyright 猫八百 2007-03-25 05:06:45
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