ひとつ こぼれて
木立 悟
片目をつむり
寒くなり
あたりの粉が
見えてくるとき
こだま
いたわり
うつわ
さかさま
ひとつの穂の手に
ふりそそぐとき
ほどかれつづける水の絵巻を
影より疾く走り去る子ら
道おおうものに隠された
うたの行方を追いかけてゆく
自由詩
ひとつ こぼれて
Copyright
木立 悟
2007-03-24 10:40:17
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