余計なことはしすぎるとどうなるの?
猫のひたい撫でるたま子


人殺しがいました。

その人殺しのことが誰よりよくわかる自信があります。私は殺されないように日々我慢を繰り返しています。壊してしまうと、大切なものを失うからです。

それは人殺しも大切にしているものです。世の中を変える可能性を秘めたものです。

本当はもう殺されているのかもしれません。
その人殺しの気持ちまではわかりませんが、無意識の下の殺人なので仕方がないことです。

でも本当に無意識なのでしょうか?


いっそ殺された方が楽なのでしょうか。大切なものは私の手元からなくなるのでしょうか。殺されるのを待つ間、私は最高に楽しく苦しいのです。

人殺しを殺してしまえば平和なのですが、なかなか腕のいい人殺しなので、それは未熟な私には不可能なようです。

せめてひと思いに殺してくれたら、と願います。

人殺しも忙しいとは思いますが。





散文(批評随筆小説等) 余計なことはしすぎるとどうなるの? Copyright 猫のひたい撫でるたま子 2007-03-24 09:41:00
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