スニーカーとパノラマと
イヴ
立派な大人になって
きっと在るべき場所にいるはずの僕へ…
君から見てこの景色はどう映るのかな?
掻き集めた思い出の一つにすぎない
なんてこと言えないよねぇ?
僕からみた君の存在なんて
書き殴った理想の一つに
すぎないのかもしれないけれど
ねぇ?
いつも独りで行った公園の景色覚えてる?
好きな子と別れた時も
大事なものを一つ捨てた時も
あそこから見える他人の日常を
羨ましく思ってたっけ
いま見てる景色もあの日のままだよ
変わったのは影の大きさぐらいかな
いつだって僕はこんな調子さ
周りと比べては
自分の不幸を鼻にかけてみせるんだ
大人になるってどういう事なんだろう
背のびしたって何も見えやしないんだよ
もしその答えが
あの人混みの中にあるってのなら
僕には見つけだす自信がないや
君ならもう見つけられたのかな?
ぼくならもう少し
ここに座ったまま景色をながめているよ…