スニーカーとパノラマと
イヴ

立派な大人になって
きっと在るべき場所にいるはずの僕へ…
君から見てこの景色はどう映るのかな?
掻き集めた思い出の一つにすぎない
なんてこと言えないよねぇ?

僕からみた君の存在なんて
書き殴った理想の一つに
すぎないのかもしれないけれど

ねぇ?
いつも独りで行った公園の景色覚えてる?
好きな子と別れた時も
大事なものを一つ捨てた時も
あそこから見える他人の日常を
羨ましく思ってたっけ
いま見てる景色もあの日のままだよ
変わったのは影の大きさぐらいかな

いつだって僕はこんな調子さ
周りと比べては
自分の不幸を鼻にかけてみせるんだ

大人になるってどういう事なんだろう
背のびしたって何も見えやしないんだよ
もしその答えが
あの人混みの中にあるってのなら
僕には見つけだす自信がないや

君ならもう見つけられたのかな?
ぼくならもう少し
ここに座ったまま景色をながめているよ…


自由詩 スニーカーとパノラマと Copyright イヴ 2007-03-24 04:10:09
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