夕刻を待つ
蔦谷たつや

傾くギターに手を伸ばし
Amエーマイナーを鳴らしたら
なんだか「破戒」を思い出す

もうすぐおやつのじかんでしょうか
白いお空はまぶしさをみせて
痛いな気分は丑三つ時だよ

黙って写実に手を振って
テレビの光を飲みこめば
いくらかモダンに震えてる

はたして部屋が暗いのか
窓辺の色が明るいだけか
或いは私が暗いのか


自由詩 夕刻を待つ Copyright 蔦谷たつや 2007-03-22 15:09:59
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