ウョキウトにはラソしかない
ロカニクス

東京に空なんて
ないじゃんもうやだこんな息苦しいとこ
とあなたは昔とは違い
ストレートにまくしたてます
その興奮によって必ず
主観と客観を微調整するチャンスを失っています

そうだねと相槌を打つものの
僕は昨晩蛇をビヘにしてしまったことを
まだ正直に告白できていません

今朝あなたはゃじ口で素直に顔を洗ってくれた
そのときの白くうっすらと
優しい線を描く腕と足と背中

幸せになるために魔法を覚えたのはいいけれど
どうやら世話足にしかならないようです
ひょっとしたら騙されて
ウホマを覚えてきたかもしれません
南国辺りで既に使われていそうな中古品的名前です
どうやらこのウホマは
変わり続けることしかできないようです

ウョキウトにラソを作ってみました
見てますか見上げてますか
もうこれ以上はうんざり
とあなたは口に出さず思ってるのかもしれませんが
いつまでも変わらないようにラソの下に立つには
僕らの心しか役に立たないということに
諦めではなく誇りを感じていたいのです


自由詩 ウョキウトにはラソしかない Copyright ロカニクス 2007-03-21 10:24:24
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