ひかりのいろ
とびまる。

明るすぎて
眩しすぎて
真っ白にしかみえない

きみのまわりには
いろんな景色があって
きみを囲んでる

だけど僕には
きみだけしかみえない

まわりはただ白く眩しく
きみの輪郭すら
曖昧にさせようとする

手を差し出してる
助けを求めている
きみの輪郭は
どちらともつかない

白くて眩しいものは
きみの声さえも
曖昧にさせようとして
ぼくは何度も聞き直す

だけどきみの声は
白く甲高い音で
まったく聞こえない

何をしてほしいのか
何がいいたいのか
ぼくには何にも届かない

ただきみがとても美しくみえる
ぼくにはそれだけしかない

せめて目の届くところで
ぼくを見ていてほしい

聞こえてるのか
聞きたくないのか
ぼくは何回も
言ってしまうけれど

きみはやっぱり
白く眩しく美しいままだ

あきらめてはいない
だけどみえるだけでも
うれしいことだと
思うようにしなければ

みつめることさえ
できなくなる

眩しさに慣れる
ことなんてないように

美しいきみには
ずっと触れられない
ままなのかもしれない

瞬きながらため息をつく
その時だけきみは
微笑んで柔らかくなる

首を横に振るのは
前髪がうっとうしいから

あきらめてはいない
明日に期待しているだけだ


自由詩 ひかりのいろ Copyright とびまる。 2007-03-21 02:28:02
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