罪と罰
衿野果歩


失墜した月
隠された罰
夜という欠けた楽園

互いに刻まれた
二重の螺旋をほどいて
貴方のその卑猥な指で


ほの光る白い乳房を
道標にして

黒く反り立つ墓標まで
二人の罪を
暴きに行こうか



自由詩 罪と罰 Copyright 衿野果歩 2007-03-20 23:57:16
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