屈託のなさすぎる恋
真田徹基

なんて見送りやすく、なんて放しやすい手だったか
そしてその事実の残酷さを
一生忘れない

いつか会えなくなるのは分かってた
2人ともきょとんとしてばかりだったから
それでも触れたのは
触れなくなるのも分かってたから

一度も騒ぐことなく、
行き過ぎなさすぎる恋でした
2人は不幸ではないけれど
恋は不幸だった


自由詩 屈託のなさすぎる恋 Copyright 真田徹基 2007-03-20 02:30:49
notebook Home