冬の雨
天野まさたか
真っ暗な 寒さの
果てに
今 そっと 雫が
流れる
まるで 今日の
自分の 心の汗が
ほとばしる 感情を
裏切るように
禊のように やがて
大粒となり
傘も コートも
突き抜けていく
こんな夜には
声を 聞きたい
こんな夜には
しぐさを 見ていたい
それは 時を越えた
はるかな 思いの
1つ1つ
だけれども・・・
真っ暗な 闇の
果てに
まだ そっと 雫が
流れる
自由詩
冬の雨
Copyright
天野まさたか
2007-03-19 22:41:00