生きていくこと終わること
五十川由依

一度も神様は
教えてくれなかった

極楽浄土に行けるように
頑張っている人
キリスト教の礼拝は
たったの一度も
欠かしたことのない人

願っても願っても願っても

お墓の中で骨は
永遠に眠る
いや、眠っているのではない
壊れたモノの一部なのか

何時までも信じていること
子どものころから
大人になっても

他人の言葉がわからなくなる
それでも
自分達には終わりがないと

誰かの記憶で生きているとか
きっと星になれるとか
他人はそんな言葉を
沢山教えてくれた

それなのに

神様は一度も本当のことを喋らなかった


自由詩 生きていくこと終わること Copyright 五十川由依 2007-03-18 20:30:28
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