心臓(こころ)
はじめ

 光風霽月な心臓(こころ)
君の存在で僕は息を吹き返したんだ
 捨て犬同然だった全てを失っていた僕を
 ここまで愛してくれた
 ここは僕と君二人だけのエデン
 純白で始まりの場所 無限に広い 何もなく何もかもある
 泣きそうだ
君の黒い髪の毛は無限に伸び 髪の毛が宇宙で 君が宇宙の中心だ
 僕と君は愛を生み出し アダムとイヴになる
 エデンのユグドラシルから知恵の林檎をもぎ取り好きなだけ食べる
 君が先に死んだらヘルヘイムや来世まで届く君の背骨で造ったハープを奏でるよ
 キリストの骨盤のねじ巻きのオルゴールやブッダの頭蓋骨の木魚ほどよい音は奏でないけど僕は君のハープを奏でるよ
 僕は宇宙の吟遊詩人になるよ
 この世界も君の視点から見れば一つの?染み?だ
 僕の人生の汚点も一つの?世界?だ
 それは仏の視点かそれとも神様の視点か
 君の奇跡の陰唇のほくろからもこの世界を垣間見ることができる
 僕はそれを丹誠込めて舐める
 世界の鞭毛を飲み込む
 世界は振動する
 僕は君の死体を愛撫する
 いつまでもいつまでも 飽きることなく
 君の自我に射精する
 生まれるものは何か
 想像する第三者は この世界の万物そのものなり


自由詩 心臓(こころ) Copyright はじめ 2007-03-18 05:34:43
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