俺詩
ひろっち

スケープゴートNo.18990371
ガンジスに流れる浮体を眺めながら、さらさらの米を咽越のどごす。

俺のスペルマ1億個は今、明治ブルガリアヨーグルトのカップの底でブルガリア菌、サーモフィラス菌と格闘している。
目の隅には淡白が溜まり、稟議書がうっすらぼやけて見える。
隣のビルから誰かが飛び降りる妄想に駆られ、小型ジェット機が命を落とさない程度に自社に突っ込んでくれればいいのに、
と、
願ってみたりもする。

スケープゴートNo.18990372
ガンジスに流れる浮体を眺めながら、さらさらの米を咽越す。

今日は自棄に暑い。
勘違いした春が、足音を立てて足を踏み外す光景を眼下に捉え、
俺は射精する。

スケープゴートNo.18990373
ガンジスに流れる浮体を眺めながら、さらさらの米を咽越す。

本マグロ一匹の人生すら語る気のない曖昧模糊もこな命の危うさよ。
二酸化炭素の濃度メーターは今、何ppmを指し示すのか。
コロンビア大平原の氷河の後退は、秦博康はたひろやす(大学の後輩)の毛髪の後退より遥かにゆっくりなスピードなのに、俺は月並みに一般的な心理作用に基づき、その後退に今も焦る。

スケープゴートNo.18990374
泪枯れて、

スケープゴートNo.18990375
息も出来ずに、

スケープゴートNo.18990376
流れる浮体、


意思を持った浮体。


自由詩 俺詩 Copyright ひろっち 2007-03-18 01:40:28
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