初恋
1486 106

挨拶代わりにスカートを捲ったり
身長の事をからかってみたり

あいつを目の前にするとなぜか
いじわるしたい気持ちになるんだ

怒った顔を見ると楽しくて
お弁当のおかずを横取りしたり

何でこんな気持ちになるのか
あの頃の僕には分からなかった

そんな行動がエスカレートして
大切なペンダントを壊してしまった
泣きじゃくるあいつの顔を見て
胸の奥の方がずきずき痛んだ

そこで初めて気付いたんだ
あいつに対する本当の思いに

代わりに草花で首飾りを作り
さりげなくあいつにプレゼントした
「…いい加減泣き止めよな」
素直にごめんねって言えなかった


自由詩 初恋 Copyright 1486 106 2007-03-17 11:16:10
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