脳から自我まで:脳からジャスコまで
はじめ

 恐怖を生み出しているのはこの比率のせいだ
 胃が縮み上がるような恐怖で迫り来る
 僕は恐怖に脅えているのではなくその比率のビジョンの恐怖に脅えているのだ
 その後 僕は無限にある恐怖をランダムに勝手に妄想され体験しなければならない
 僕はとても憂鬱な気分になり その比率を縮めるのを拒絶する
 一ミリでも縮めるのは苦痛であり地獄なのである
 家の中の何処を歩き回ってもその比率のビジョンは頭から離れない
 少し時間が経って 外に出ればそれは消え去る
 家の中が呪われているんじゃないかと思うほどだ
 僕は特別な苦悩を持っているような気がする
 この苦悩は過去のトラウマが関係しているのだと思う
 この家を出れば僕はもう恐怖に脅えることは無くなるのだと思う
 こうやって詳細を書いておけば恐怖を生み出している比率のビジョンが無くなると考えている
 僕は早く克服したいのだ
 しかし比率は忘れた頃に掘り返されて僕の目に焼き付かれる
 僕はこの比率を芸術にして昇華しようと思う
 この芸術が後に目映い黄金の光を放って人々の目につくように
 比率よ 昇天してくれ
 それともこの僕をこの世で光らせてくれるつもりなのか
比率と名声 この比率は僕にとって最大の幸福だ
 昔の仲間が僕の元へ集まってくれるではないか
 そうすればこの忌まわしい比率は消え去ることになるだろう
 少なくとも比率は心の針が移動して崩壊することだろう
僕に安らかな比率を
 この僕に天国の鐘の音を


自由詩 脳から自我まで:脳からジャスコまで Copyright はじめ 2007-03-17 05:33:40
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