1P 「短歌2」より 昭和三十六年
むさこ
鍬を肩に明日の日和のたしかなるを
友と語りつ茜さす道
亡き兄が呉れし つつじの花濡れて
五月雨暗く今日も降りつぐ
寒の水 喉鳴らしつつ飲みほして
湯上りし吾子 大きく息す
初めて聞く受話器の中の吾娘の声
肉声よりも 幼きが愛し
(初めて娘が一歳半で京都へ行った時)
短歌
1P 「短歌2」より 昭和三十六年
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むさこ
2007-03-16 20:41:55
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