放射冷却
フユキヱリカ
夜明けが待ち遠しいと思ったら
朝焼けが 綺麗だった
今朝
涙を拭った指が焼けるようで
それは
凍えた指先と
まだ眠たい頬の所為だと知る
高く抜けた空は
放射冷却
それでも
黒いPコートが重くなって
脱いだ
寝静まった街が
息を吹き返すの
悲しみより早く
世界は音を立て
廻り始める
太陽が環をくぐって
空気のティアラを飾る
今日 は、
やさしい日であるよう
今日 は、
誰かを愛せるよう
てのひらを合わせた
寝静まった街が
息を吹き返すの
悲しみより早く
世界は点を線に
結び始める
君のいない世界を
愛せますように
2005/3/23
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