近くて遠い真実の君
はじめ

 君に会えることを願って
 僕はキーボードを打ち続けるよ
 だってそれしか無いんだもん
 生命の喜びに包まれた春を越え
 君の心の色をした空が輝かしい夏を越え
 死と儚さを冷たい雨が叩きつける秋を越え
 森羅万象が久遠の眠りに就く冬を越えて
 僕はキーボードを奏で続けるよ
 幻聴と誇大妄想に悩まされながら
 恐怖と懐旧の情と有限の時と戦い続けるよ
 もう元の体に戻らないかもしれない
 君はこの姿をありのままの僕として見てくれるかな
 君は会った時に真実を言ってくれるかな
 それで終わりとか無いかな
 絶望の淵から突き落とされないかな
 僕から真実を切り出せばいいのかな
 そんな時が何時来るかキーボードは知らない
 画面に並べられた言葉はもっと知らない
 僕はこの気持ちをここに置いておきます
 君が君で無かったら
 僕は君を想い続けます
 もしくはここを離れて
 久遠の果ての或る場所に行きます
 そこで君のことを想い続けるのです
 無駄なことが分かっていても死ぬまで想い続けるのです
 それが僕の気持ちです


自由詩 近くて遠い真実の君 Copyright はじめ 2007-03-16 04:31:23
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