ため息と縁側の季節
プル式

ぴりり、ぴゅり、ぴゅちち
暖かな日差しに唄う小鳥は自由です
さも楽しげに木の芽を眺めたり
軽やかに枝を跳び移ったり
それからきっと恋をしたり
今日はどんな餌を食べようなどと
考えたりもするのでしょう

一人ぼっちは寂しかろうと
お父様の文鳥を
飛んでお行きと
お空に逃がした事があります
飼い文鳥は餌が捕れないそうです

ぴりり、ぴゅり、ぴゅちち、と
また小鳥が鳴きます
お父様の文鳥は空を飛べたでしょうか。



自由詩 ため息と縁側の季節 Copyright プル式 2007-03-14 23:40:59
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