花茶を飲んでいる
七味とうがらし

花茶を飲んでいる
うかぶ桜色の花弁
咲けるようにして
1枚くらいは口に入って
いつまでもきみを
いつまでもこのままで
いつか
今を失うときが来る
そのことは知っている
いつもそのことは知っている
避けるようにして
かまわずそのまま飲んでいる

きみの今日の話は長いから
ぼくはテレビに夢中なふりをして

花茶を飲んでいる


自由詩 花茶を飲んでいる Copyright 七味とうがらし 2007-03-14 13:58:55
notebook Home