足の裏
水町綜助


が死んでいる
その足の裏を見ている
べつにわけはない
そこにすわっていただけで
ぼんやり見ていただけで
わけはない
乾燥した足の裏は灰色をしていた
血のながれは
もう止まっているようだ
それだけだ
それでかなしいもんだよ


自由詩 足の裏 Copyright 水町綜助 2007-03-14 12:25:41
notebook Home