教育実習生
1486 106

懐かしの母校に帰って来た
生徒ではなく教師の卵として
ネクタイを引き締めて向かった先は
問題の山積みな教室

授業の時間は昼寝の時間
教科書はただの落書き帳
テレビでは何度も目にしてきたけど
実際に体験すると衝撃は大きかった

先生よりも大声でお喋り
返事をする時は必ずタメ口
一時間遅刻してきた生徒が
何も言わずに席に着いた

怒鳴ってしまえば一発なのにな
何故生徒に気を遣っているんだろう
生徒は先生に気を遣ったりしないのに

我慢出来ずに注意してみれば
机を蹴って逆ギレされる
昼休みが終わってみれば
生徒の数が何人か減っている

黒板を叩けば一発なのにな
あなたは生徒の将来よりも
教育委員会やPTAが大切なんですね

私は純粋な気持ちを忘れずに
学校を一から変えてみせる!

十年後の自分に聞かせたら笑われるかもね


自由詩 教育実習生 Copyright 1486 106 2007-03-14 11:38:18
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