みどりいろのタネ
松本 涼

みどりいろのタネから
ぼくはうまれた

うまれたときから
ぼくにはポケットがあって

そこにはぜんぶが
つまっていたけれど

たいようにこがされたり
あめにしみこまれたり
ほしにみとれたりしているうちに

ポケットのなかみを
いろいろおっことしてしまった

ぼくはとっても
ほうこうおんちだから

それをさがしに
いくことはできない

だけどべつにこまらない

どれだけおっことしても
ぼくのポケットには

いつだっていっぱいの
みどりいろのタネがはいってる


自由詩 みどりいろのタネ Copyright 松本 涼 2007-03-13 21:20:12
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