ドミノたおし
さくらほ
この胸は旬のごとく熟れていて傷つきやすし白桃以上
肌触れて ただそれだけで熱くなる 傾く心 体が告げる
指許す頬をも許すドミノ倒し カタリカタリ 静かな音で
永遠に交じり合わなくともいいの 誰も傷つけぬ 嘘うまくなる
春色のラフなあなたはその奥に甘く香る香水を着る
就活の黒スーツの子見るたびにあなたに似合う年頃と思う
心隠し 誰が一番上手かな 上手な心は傷にまみれて
多度の山 3月の雪融けし頃 それぞれの春 それぞれの道
短歌
ドミノたおし
Copyright
さくらほ
2007-03-12 22:41:38
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