同級生
1486 106

僕らはただの同級生
それ以上でもそれ以下でもない
あと3回チャイムが鳴ったら
きっともう二度と会う事は無い

サッカー部に入ったきっかけは
君がマネージャーをやっていたから
厳しいコーチも辛い練習も
君の笑顔で乗り越えられた

だけど部活動で得たものといえば
膝の擦り傷とほろ苦い記憶だけ
あと2回チャイムが鳴ったら
もうあの笑顔を見る事も無い

修学旅行で同じ班になったけど
まともに会話すら出来なかった
告白しようと書いた手紙を
渡せず川に破り捨てた

大事な所で勇気が足りなくて
思い出に残るのは後悔ばかり
あと1回チャイムが鳴ったら
こんな事で悩む事も無い

綺麗に磨いた第二ボタンも
結局使う事は無かった
今涙を浮かべているのは
卒業だけのせいじゃないよ

結局僕らはただの同級生
そこから何にも変わりはしない
最後のチャイムが鳴り響いた
これで本当にお別れだね


自由詩 同級生 Copyright 1486 106 2007-03-12 11:55:23
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