からまりながら
わら

こぼれる陽の光に
ぼくらは、似てみたかった


つたい落ちる月の光に
ぼくらは、似てみたかった


つないだ手が、ぎこちないのは
歩いてきたからなんだよ。

あの頃より無器用なのは
ずっとを、歩いてきたからなんだよ。



ぼくらは
こぼれる陽の光に
似てみたかった

ぼくらは
つたい落ちる月の光に
似てみたかった


無邪気だった、あの頃よりも、
なにもを欲しがっていた、あの頃よりも、

うまくなくなってしまったのは

ただ、かすかに触れあう、そのためだけに
あまりにも永くをかけてしまったからなんだよ


あなたを想うのなら

ぼくは、
からまり堕ちる光のしずくになりたかった









自由詩 からまりながら Copyright わら 2007-03-12 04:44:02
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