Mother
yaka

狂った眼で

おまえが拳を震わせている

恐い と思う

そして 負けない と思う

大きくなったおまえに

かなうわけはないけれど

それでもなぜか

おまえなんかに負けはしない


今もし

おまえがいなくなれば

わたしはいとも呆気なく

安アパートの一室で

ひっそりと絶えてしまう


苦しめろ

悩ませろ

おまえのために流す涙くらい いくらでもある

おまえのために生きる力くらい いくらでもある

おまえが いるかぎり



自由詩 Mother Copyright yaka 2007-03-11 20:51:27
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